神秘の名水。日本人なら必ず観たい忍野八海
日本人に欠かすことのできない富士山。
山梨県側。富士北麓の忍野村にその天然記念物は存在する。
『鉄瓶で名水茶』
第1回目は『忍野八海』を訪れた。
この記事は、私の相棒『ボスあられ(南部鉄器 鉄瓶)』で『名水百選』を『沸かしお茶を淹れ』て『銘菓』を楽しむ企画だ。
『しのびのはっかい』と読んでしまいそうだが『おしのはっかい』と読む。
天然記念物・昭和の名水百選・世界文化遺産機構資産・県富岳百景選定地と数多くの冠を付ける『湧水地』だ。
幾たびの噴火活動を経て、忍野八海の原形である忍野湖は枯れた。
だが富士山の伏流水を水源とする湧水は、枯渇をもろともせず絶えず湧き続けている。
その代表的な湧水が『忍野八海』。
富士山の雪解け水が、約20年という歳月をかけろ過され湧き続け『8ヶ所の海』をつくる。
忍野八海はかつて、富士信仰の霊場・道者の禊ぎ場であった神聖な場所。
その神秘的な美しさは、四季を通して訪れる者を魅了し続けている。
【動画】忍野八海
下の画像をクリック頂くと動画が再生される。忍野八海に行った気になって頂ければ幸いだ。
忍野八海の水はここで汲め
せっかく私のページに訪問頂いたので『ここだけ』情報をお伝えしたい。
画像の場所を特定できれば『忍野八海の水汲み場以外で』あなたもおいしい水がボトリングできる。
この『秘密の名水』を発見したエピソードを紹介したい。
早速、4Lの焼酎ボトルで汲みに行く。
おじさん、ごめんなさい。言ってはいないけど、書いちゃった(笑)。
たしかにこの水、八海より『甘かった』。
このような経緯があったため、下の味覚情報はこの水を評価している。
【水質成分】
※忍野八海の代表的な数値
ph値 7.0
硬度 53
カルシウム 1.3mg/L
マグネシウム 0.51mg/L
【名水評価】
かたさ
とろみ
まろやかさ
あまみ
さんみ
にがみ
うまみ
しおみ
※ 最低値は『0.5』。個人的な味覚情報。
忍野八海【名水茶】
飲みあたりは抜群の透明感。お湯の熱さが口中にガツンとくる。
苦味ほのかで、お茶がとても甘くなり舌に濃厚な甘さが残る。
すっきりして後味がさわやか。お茶との相性がバツグンの名水ではないだろうか。
ちなみに富士山麓付近に含まれる独特な成分がバナジウムだ。
バナジウムは重金属の一種で、微量なミネラルを含んでいる。
脂質の代謝を良くし血糖値・コレステロール値・血圧・中性脂肪を低下。生活習慣予防効果が期待されている。
忍野八海『名水茶』を楽しんだ銘菓
桔梗屋
プレミアム桔梗信玄餅吟造り 8個入り/1600円(税別)
通常の信玄餅より30%程度割高だが、甘さを抑えたお餅。きな粉には極上の丹波種黒大豆が使用されている。
黒蜜にはアカシア蜂蜜が加えられコクがあり、まろやかだ。
通常の信玄餅よりも色が薄く、甘さが上品に仕上がっている。
黒蜜がきな粉のダムにせき止められて、
こうなる(笑)。
餅自体にもこだわりのきな粉が練りこんであるのだろうか。
通常の信玄餅には見られなかった黒いつぶ(黒大豆)が入っているように見える。
忍野八海は常に観光客でにぎわっている。
離れた場所で名水茶と信玄餅を頂いた。
photo&graph by Masahito Ichinose(Japan)