一之瀬公人(いちのせ まさひと)

green-teapot

南部鉄器の急須に私が勘違いしていたこと

 04/21/2017   

急須との運命的な出会いの前兆は、スプラトゥーンだった

お茶との向き合い方を改めると誓った私。

最初に改める茶器は、オフティー絶対条件に掲げた急須である。

「休日は急須でお茶」活動に、ご賛同頂けるあなたの参考になれば幸いである。

この手のジャンルの場合、AmazonなどECサイトではアイテムが不足気味。オークションなら最適な仕入れができるだろう。

購入条件を整理する。

・価格は上限1万円。
・容量は家族3人分をカバー。
・湯呑みは別。セット品除外。
・新品・中古は問わない。
・一目惚れを大切にする。

※ ちなみに容量。当初条件に加えるのを忘れていたが、とても重要な条件だと思う。あなたの希望サイズを確認して頂きたい。

「急須」をキーワードに検索すると、9,776件がヒットしたがとても見切れない。

条件をもとに絞込みを行おうとした時である。関連ワードにこんな文字列が。

「急須 新品 未使用」「常滑 急須」「朱泥 急須」「南部鉄器 急須」

「ん? 南部鉄器

私の手は止まり過去の記憶が蘇った。

一之瀬 公人
まいちゃん。テレビでやってるこの南部鉄器って知ってる?
一之瀬 まい
うん。聞いたことあるよ。
一之瀬 公人
1つ欲しいなぁ。って思ってたんだよね。
一之瀬 まい
そうなんだぁ。
一之瀬 公人
南部鉄器で沸かしたお湯って「まろやか」になるらしいよ。
一之瀬 まい
ふぅ~ん。
一之瀬 公人
で、鉄分の補給もできるみたいだよ。
一之瀬 まい
女子にいいね。
一之瀬 公人
ほら。スプラトゥーンに出てくる「ボスやかん」のモデルだよ、きっと。
一之瀬 まい
なんとなく分かった気がする。

 

私の急須は
「南部鉄器」
で決まりである。

鉄瓶以外の南部鉄器が存在することをはじめて知る機会だった。

「南部鉄器 急須」で検索すると、473件に絞られた。この数ならばチェックできる。

3ページ目、50品目辺りで、私の急須探索はあっけなく終了した。

私の場合、設定する条件は、

「南部鉄器 急須」「一目惚れ」

だけで十分だった。

・5型格子アラレ 金/若草

商品説明欄には、容量0.55Lとの記載があったが定かではない。

製造元は岩鋳(いわちゅう)さん。

明治35年創業。400年の歴史を持つ南部鉄器業界では「まだまだ若手」。

カラフルな南部鉄器の急須を世に送りだしたトップメーカーで、海外でも人気のブランドだ。

一之瀬 公人
まいちゃん。届いたんだよ。
一之瀬 まい
何が?
一之瀬 公人
ボスやかん。いや急須が。
一之瀬 まい
え~。素敵じゃな~い。(なでなで)
一之瀬 公人
いいよね。ぺちゃとした感じが。
一之瀬 まい
え~。素敵じゃな~い。(なでなで)
一之瀬 公人
ずんぐりむっくりで可愛いね。
一之瀬 まい
素敵よ~。(なでなで)

あまりにも触るものだから、少し着色がはがれてしまうのである。

今回のオークション取引にはまだ続きがある。私がオークションで落札するたびに行う技を一つご紹介しよう。

「出品者の他出品商品をチェックする」のだ。なかには「これも欲しかったんだよな」というモノが出品されていたりするわけだ。

そして「同梱」を利用する。

「必殺! 同梱で送料を安く作戦」。せっかくお手頃な価格で落札するわけだから送料は安いほうが断然にお得だ。

今回、色違いの急須をもう一つ購入したが、1個分の送料で済んだ。あなたにも是非、この技を試して欲しい。

別色の急須は紅茶好きな妻のため。

誕生日が近かったこともあり、急須とガラスのティーセットを妻にプレゼントした。

この急須は「紅茶専用」にしたいと思う。

・5型格子アラレ 金/こげ茶


私より先に、妻のオフティー環境が完成してしまう。

絶対に頭に入れておきたいキーワードは、ホーロー加工

南部鉄器に無知だった私は、急須に施されたホーロー加工の存在を知ることになる。

頭の中の計算式はこうだ。

美味しいお茶=(南部鉄器の急須+おいしい水+直火で沸かす+茶葉)

あなたはもうお気づきだろうか?
私が重大な勘違いをしていることを。

そう、ホーロー加工された急須は当然ながら「直火」では沸かせない。

おまけに、別の何かでお湯を沸かさなくてはならない。

つまり「まろやかなお湯」はおろか「鉄分の溶け出たお湯」にさえありつけないのだ。

加工されていない急須が存在するのは確かだし当然、それは直火が可能だ。

この勘違いはボディーにきた。

もし、あなたが南部鉄器の急須を購入する機会があればこのことを忘れないで欲しい。

おあずけをくらった私は覚悟を決めた。

本丸の「鉄瓶」を手に入れてみせると。

photo by Masahito Ichinose(Japan)


プロフィール

一之瀬 公人

masahito ichinose

東京都江東区生まれ。現在は長野県南部在住。妻と息子の3人家族。

モノに対する好奇心が旺盛だったことから『MONO』で有名な雑誌の編集者となる。

広告代理店でクライアントのマーケティングを担当する。モーターショーやゲームショーのブース企画。Fからはじまるミントタブレットなど日本進出する外資企業の浸透戦略を担う。

夢だったニューヨークのクライスラービルを観るため渡米。(ゴジラとアルマゲドンで壊された)

アメリカ・カナダで働いたのち、ハトのマークのボディーソープで有名な外資系トイレタリー企業にヘッドハントされる。外資系ホテルを対象とした特殊部隊に所属。担当ホテルへの営業戦略、部隊全体のマーケティング戦略を担当。

先の経験を買われシティーホテルの支配人を任される。経営ノウハウを積みサラリーマンを卒業し独立。

これを期に、父の故郷である長野県に移住を決める。長野県で好きな地域は、松本市中心部と安曇野周辺。

結婚し長男を授かる。子育ての8割をこなし、厄年から脱却。第二の人生を本格的に歩み始める。

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